赤紙が来た

1月1日「ドナー候補に選ばれました」という手紙が来た。
登録10年で何の音沙汰もない人もいるのに早々とラッキーだなと思う反面「家族の同意は厄介だぞ」と思いあぐねる。
どうせ同意なんかしないんだから強行するしかないね。
家族にさらっと説明して骨髄バンクには「ドナーコンテスト参加」と郵送。

私にとっては献血の延長で、ちょっと変わったお泊り体験ができるというだけのこと。
なんで日本はそんなことまで家族の同意を必要とするのかと思うけど、実際そういう柵(しがらみ)で思いとどまってしまう人が多いから患者を守るためなんだろうね。
渡る世間は鬼ばかりとかそういう家族のぐずぐずが一般的なんだろう。
ここで引いたら一生ボヘミアンラプソディを歌えなくなってしまう。

でも、今月ちょうど海外旅行なんだよね。帰国後3週間は感染症観察のため検査が進められないって書いてある。
骨髄移植って他の治療法が効かなくなった人の最後の手段じゃない?
そんなに引き伸ばして大丈夫か?
半年振りの家族との再会のための旅行だし、これを逃したらまた7ヶ月会う機会がない。他のドナー候補生の活躍に期待して旅行に出ることにするよ。
もしこの時に「他の候補者はいません」とか聞かされたらたぶん旅行は取りやめていただろう。
骨髄バンクがドナーとレシピエントの情報を公開しないのも過度の負担をかけない強制しないというボランティアチック精神を守るためなんだそうだ。

過去の事故例

ドナー候補のお知らせと一緒に送られた事故例集、少ないとは言えない。
合併症のデータはこちら。でも日常の危険と比べて高いわけでもない。
飛行機に8回乗るくらいの確率はあるかな。私の知人で毎年300回飛行機に乗ってる人も居るけど。

ダイビングやってると事故体験は山ほど聞ける。私は最初のダイブで水中拘束とパニックの2件を見たし、会社の中に少なくとも減圧治療を受けた人・死体を拾った人・急速浮上で逝きそうになった人がいる。みんなに聞いて回ればもっと面白い話もあるはず。

「現在の政府にたいして満足していますか」とアンケートを受けて「不満がありません」と言ったら馬鹿だと思われそうだけど、もっといい政策を持っているわけじゃないんだよね。
これだけのリスクを受けますかと言われると躊躇するけど、高齢高血圧で血管病みのうちの母が階段を上り下りするよりは安全だと思う。
日本で毎日一人のお年寄りが階段で死んでいます。

家族の同意

父:苦痛に弱い。でも引き止める術もないと思っているのでうつむいているうちに通り過ぎて欲しいと思っている。
母:絶対反対。身内至上主義に反する。
弟:どうでもいい。おらに話をふらないでね。
妹:積極賛成。でも自分はドナー登録しない。
妻:最初やめなさいと言ってただけだけど、誰かに入れ知恵されて「やるなら離婚」と電話してきた。「どうぞ」と答えたら有耶無耶にことばを呑んだ。あいかわらず戦略のない奴。

骨髄バンクでは家族も医師の説明を聞き同意書にサインする必要があります。
妻は海外にいるし両親があれでは弟に頼むほかないな。
「おれがこの話をぶち壊してやる」とまでは言うまい。
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